ホームページ リニューアル ドメイン そのまま wordpress と言うケースはよく有るケースです。
WordPressサイトリニューアルには色々とケースがありますが、Wordpressサイト全面リニューアルの要望があり対応をしたケースを記録します。 同じような場合に参考にしてください。
ドメインを変えず、メインページのURLも変えず、現在までのインデックスされたGoogleのリソースをそのまま引き継いで、サイトを一瞬も落とさず、全面リニューアルをして欲しい
と言う要望です。 ある程度稼働しているサイトで比較的多い案件です。
古くなったサイトのデザインもサイト構成も全て変えたい、しかし今までのコンテンツとして登録した資産は全て継続したい、と言う全面リニューアルの要望を受け、相手法人と打合せを行った後、サイトリニューアル・メンテナンス契約を行い、サイトをリニューアルして、その後もサポートすることとなりましたので、その概要を残します。
依頼を受けたサイトは、古くなったとは言え、年数がたっているので、ある程度のドメインパワーとインデックスされた記事数を持っています。
依頼を受けたサイトは、現在稼働中で収益を生むサイトです。要望ポイントは以下です。
- 稼働中で収益が出ているので、サイトを一瞬たりと停止させたくない
- ドメインは変えたくない、サイトTOPURLも変更したくない
- 多くのインデックスがあり、現状のSEO効果をそのまま引き継ぎたい
- カテゴリーを整理してメニュー形式にしたい
今回のその作業記録を残します。同様な必要性がある場合は参考にしてください。
独自ドメインWordPressブログ運営では、ワードプレスリニューアルは長年運営を行っていると起こるケースです。
リニューアル方法も目的により色々方法は有りますが、最適な方法で行いましょう。
WordPressサイトの状況
WordPressサイトの状況を確認してリニューアルの方向性を決めることにしました。
ドメインパワー
ドメインパワーは以下のサイトで計測をしてみました。
結果は、
ドメイン年数7年で、あまり手を入れてないのにも関わらず、ドメインパワー30で、今後手を入れればもう少し上がるのではないかと思われます。さすがに法人サイトは強いです。
すでに動いていて、リンクされているドメインなのでドメイン変更もしませんし、またURLも変更せずに大リニューアルを行います。
Google Search Console での状況
過去3か月の成績は以下です。
あまり手を入れていませんでしたが、コンテンツジャンルが良いのでしょうか、まあまあのアクセスを集めています。
特にCTRが5.2%は良いと思いますので、リニューアル後にサイト設計のやり直し、記事のリライト、キーワード選定を行えば、成績はもう少し良くなると思いました。
インデックス数を見てみました。
2023/12 よりテコ入れをしていますが、1記事ごとのコンテンツ内容が希薄なものが4分の3程度あり、今後記事の内容充実と構造化をしないと伸びませんので、そのようなサポートを行ってゆきます。
しかしインデックスされないような希薄なページが多く、こんごそれをどうまとめて行くかも問題があります。
リニューアル方法
現状動いているサイトは落とせないので、同じドメイン内のサブデイレクトリーを使用して新しいサイトを作成して、
評価した後、サイトの切り替えをすることにしました。
ドメイン直下にある現状サイトはそのままにして稼働をさせて置き、新しいサイトはサブディレクトリ /new-site/ の下にWordpressをインストールして、作成することを決めました。
新しいサイトのすべての評価が終わった時に、新しいサイトは移動をせず、ドメイン直下にTOPページをリダイレクトをする予定です。
既存記事のコピー
新しいサイトのWordpressバージョンは現状の最新版 V6.42 です。
記事のコピーは色々方法が有ると思いますが、今回Wordpress内にあるインポートエクスポート機能を使用しました。
実際の作業プロセス
リニューアル方法を決めて実際の作業に取り掛かりました。
エクスポートインポート機能の使用
古いサイトWordpress 左側メニューの中のツールからエクスポートを選びます。
下記の選択が出てくるので、すべてのコンテンツを選びました。
その後「エクスポートファイルをダウンロード」を押します。
-.WordPress.2023-12-26.xml と言うファイルがダウンロードされました。
ここですべてのコンテンツを選んでダウンロードしましたが、以下の注意点がありました。
全てのコンテンツの内容は、「これにはすべての投稿、固定ページ、コメント、カスタムフィールド、カテゴリー、タグ、ナビゲーションメニュー、カスタム投稿が含まれます。」
これには、LP,ブログパーツ、広告タグ、メディアは含まれていません。
これを新しいサイトWordpress のメニューの中のツールから今度はインポートをしました。
メディアをコピーし忘れたので、SFTPを使用して、古いサイトの /wp-content/uploads/ 内画像を新しいサイトの
/new-site/ wp-content/uploads/ に全てコピーしました。
一応、古いサイトはそのままに、新しいサイトにコピーができましたが、古いサイトは固定ページをメインで使い、記事があまり表に出てこないので、記事数は多いですがなるべく表面に出るようなサイト設計に変更をします。
テーマは本サイトでも使用をしているSWELLを使用します。
カテゴリーの見直しとサイト設計
多くの記事を評価して、もう一度カテゴリーを見直し、親カテゴリーを決め子カテゴリーを設定しなおしました。
各カテゴリーでのキーワードの抽出とタグの再考をしました。
メニュー構造も今まで固定ページをリンクしていましたが、カテゴリーベースのメニューにしました。
ウェブサイトは、当初の発足から成長するごとに当初設定したカテゴリーとは違うジャンルや構造がコンテンツに必要となってきます。
これはコンテンツがそのサイトの中で成長してきている証拠であり、ある程度の期間でカテゴリーやカテゴリー構造、またタグを見直す必要も有ります。
今回は、立ち上げから4,5年経っているので、ちょうど良い機会なのでコンテンツ内容を分析し、カテゴリーとカテゴリー構造を考え、依頼クライアントに提示して打ち合わせを持ちカテゴリーとカテゴリー構造を決定しました。
この作業は、今後のサイトに対するSEO上の重要な案件となります。
記事ごとの変更、ブロックエディターへの変更
以下の対応をしました
- ブロックエディターへの変更
クラッシックエディターで作成されたページが大部分で、編集画面で見てみると上手く表示されていないものが多くあり、記事ごとに編集画面を開き、ブロックエディターに変更をするボタンを押して直しました。 - アイキャッチ画像の追加
アイキャッチ画像のない記事がほとんどだったので、追加しました。 - タイトルの付け方に統一性がないので変更
タイトルに統一性がないことで、キーワードをなるべく左にして、タイトルの付け方に統一性を出しました。 - 関連記事のタイトルの一体化
同様記事で、その1、その2~ は関連記事としてリンク構造を同様記事の中にいれました。
300記事以上有ったので、これだけで結構時間がかかりました
新旧サイトの入れ替え
現状まで稼働中の旧サイトは落とさず、別ディレクトリーで新サイトを構築してきました。
前に記載したように、
abcd.com/旧サイト が稼働中の旧サイトです。
abcd.com/new-site/新サイト が構築して最終チェックをした新サイトです
他のアドレスでサイト内容を表示するやり方は以下の記事を参考にしてください。
ここで上記の方法で新旧サイトを入れ替えます。
新サイトは、abcd.com/new-site にありますので、ログインもこちらとなり管理を行えます。
この方法をマスターすることで旧サイトを手つかずで稼働させたまま、新サイトの準備が出来たら、切り替えることが出来るので便利です。
新サイトの準備ができたらリダイレクト準備
現状の古いサイトも稼働しており、インデックスも348記事もあります。
内容の希薄なものは、統合など行うかもしれませんが、関係サイトが348のURLがGoogleにインデックスされているものをいきなり全アドレスを変えたくないので、古いサイト記事から新しいサイト記事にまずリダイレクト情報を入れて
Googleの新アドレスインデックスを確認してから変更します。
そのような作戦で、まず古いサイトに、Redirectionプラグインをインストールしました。
Redirectionプラグインによるリダイレクトの設定
リダイレクトとは? リダイレクト元URLを指定すると、表示をリダイレクト先内容で表示することです。
Redirectionプラグインとして以下を使用しました。 簡単にリダイレクトが出来便利です。
設定を押すと以下の表示が出ました。
次に進むと
以上の設定で次に進みます。
インストールが終わると以下画面が出ました。
転送ルールを押すと下記のような転送元と転送先の設定画面になります。
転送元と転送先のURL設定をして「転送ルールを追加」を押すと設定がされて、この上に転送ルールとしてリスト化されて表示されます。
この転送ルール設定を押した瞬間に転送元ページを表示すると一瞬で転送先ページに301リダイレクトをしてくれます。
超~便利です!
記事数が多いので単純作業ですが、半日程度かけ全ての記事のリダイレクトを設定しました。
サイトマップの変更
新しいサイトの準備が整って来ましたので、Googleに登録しているサイトマップを新しいものに変更します。
サイトマップのジェネレートは、XML Sitemap & Google News プラグインを使用していますが、
古いサイトでは、それを無効化して古いサイトからのサイトマップアップデートを停止して、
新しいサイトでは有効化をして、新しいサイトマップがアップロードされるようにしました。
今回は、サイトマップ内でカテゴリーページの重要度を通常の記事よりプライオリティーを上げました。
経過の測定と新しいサイトへの切り替え
すべて準備はできましたので、あとは新しいサイトのGoogleへのインデックスが多く登録されてきたところで、
メインのURLをリダイレクトして、すべて新しいサイトに切り替えを予定します。
以上、Googleへのインデックスが新しいサブディレクトリーで登録されたので、無事切り替えを行いました。
まとめ
今回は、サーバーを変更せず、同一ドメイン内に新しいサブディレクトリーを設け、そこにリニューアルサイトを現サイトを稼働させながら構築をして、すべて新しいリニューアルサイトの評価が終わった時点で、リダイレクトにて稼働サイトに置き換えると言う手法にて作業をしました。
ある程度、記事数の多いサイトは数年ごと、このようなリニューアルを実行して行くことでサイトの品質を上げ、SEO効果も上がり、ドメインパワーも上がってゆくでしょう。
今回はサーバーの移動はしませんでしたが、他の案件でドメインURLはそのままでサーバーを変えて一瞬も落とさず移動のケースも有りましたので、次回記述します。